【競泳・水球】第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト) 12日目
第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)は、大会12日目が終了。競泳競技は3日目、男子水球競技は過去最高順位を懸けて、ブラジルと対戦しました。
競泳競技3日目の決勝には、入江陵介選手が男子100m背泳ぎに出場。前半を入江選手がほぼ予定していたとおりの25秒台で折り返し、持ち味の後半の強さを生かして周囲を追い上げていきます。しかし、惜しくもメダルには届かず、53秒03の4位入賞となりました。
「メダルに届かなくて悔しいですけども、今の自分の実力を素直にうけとめたいと思いますし、正直、今回の世界水泳選手権でここまでやれるとは思っていませんでした。またこの場に戻ってこれて良かったと素直に思いますし、次の200mやメドレーリレーに気持ちを切り替えて臨みたいと思います」(入江選手)
準決勝種目には、小関也朱篤選手が男子50m平泳ぎに、女子200m自由形に五十嵐千尋選手が、男子200mバタフライに瀬戸大也選手と坂井聖人選手が出場しました。
小関選手は、予選で27秒21の日本新記録を樹立。勢いそのままに、準決勝でもその記録をさらに上回り、27秒17の日本記録を更新して11位に入りました。
男子200mバタフライでは、瀬戸選手が終始トップを譲らない泳ぎを見せて、1分54秒03の自己ベストを更新する泳ぎでトップ通過を果たします。
坂井選手は、少し泳ぎが重く本調子ではないものの、1分55秒57の7位で決勝に駒を進めました。
女子200m自由形準決勝では、1分56秒台を目指して泳いだ五十嵐選手。前半から積極的に攻めていきますが、後半に失速。1分57秒96の13位という結果でした。
男子水球は、この日のブラジル戦で過去最高順位になるかどうかが決まる大事な試合を迎えました。
その第1ピリオド、オープニングショットはブラジルに奪われますが、すぐさま足立聖弥選手が同点にすると、足立選手が2点目、3点目を高田充選手が立て続けに得点します。第2ピリオドでは得点を取っては奪われのシーソーゲーム。それでもリードを3点に広げ、7対4で後半第3ピリオドに突入。
日本に食らいつきたいブラジルは1点を返し、その後は長いラリーのすえ、第3ピリオド終了間際に得たペナルティーショットのチャンスをキャプテンの志水祐介選手がきっちりと決めて、点差を詰めさせません。
第4ピリオド。ブラジルがいきなり2得点を挙げ、点差を1点に縮めてきます。残り3分となったところで、足立選手が技ありのロングシュートを決めて2点差に広げます。最後までこの点差を守りきった日本が、9対7でブラジルに勝利。これで大会14日目に行われる、9-10位決定戦に回ることが決まり、過去最高順位獲得が確定しました。
「過去最高順位が確定したということで、日本チームも着実にレベルは上がってきていると思います。ただ、ブラジル相手ならもう少し点差を広げた試合をしなければいけないとも思っていますが、それでもよく粘って勝ちを取ることができたのは良かったです。次はスペインとの対戦になると思うので、良い準備をして、良い試合をして、良い順位で終われるように頑張りたいと思います」(志水キャプテン)
大会13日目は、決勝進出を決めた男子200mバタフライの決勝に瀬戸選手、坂井選手が挑みます。
予選、準決勝競技は、全部で5種目行われます。そのうち、男子100m自由形に中村克選手、塩浦慎理選手が、女子200mバタフライに長谷川涼香選手と牧野紘子選手、男子200m個人メドレーには男子キャプテンの萩野公介選手と瀬戸選手が出場し、最後には混合4×100mメドレーリレーにも日本代表が出場します。
『世界のトップ』を目指し、一意専心の想いでトレーニングに励んできた選手たち。そのすべての力をぶつけて世界に挑む日本代表選手たちへのご声援、よろしくお願いします。
※写真1:4位ながら泳ぎには納得の入江選手
※写真2:小関選手は予選、準決勝と2回の日本記録更新
※写真3:瀬戸選手はレース後にこの笑顔。好調さが伺える
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大会公式HPはこちら
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