2017.07.26

【競泳】第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト) 13日目

大会の13日目を終えた、第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)。競泳競技は4日目の折り返し地点を迎えました。

この日の決勝競技は、メダル獲得を目指す瀬戸大也選手と坂井聖人選手のふたりが出場する、男子200mバタフライが行われました。

地元ハンガリーのラーズロー・シェー選手やタマス・ケンデレシ選手が出場するだけあって、スタート前から会場が細かく揺れ続けるほどの大歓声がわき起こります。
レースは、6レーンからスタートしたチャド・レクロス選手(南アフリカ)が、準決勝と同じようにいきなり飛び出します。前半の100mを折り返した時点で、すでにシェー選手や瀬戸選手、坂井選手らに身体半分以上の差をつけます。150mをターンし、ラスト50mの勝負。逃げるレクロス選手を追いかける、シェー選手と瀬戸選手。坂井選手は苦しい展開。結果はレクロス選手が逃げ切って優勝、シェー選手が2位。そして3位に瀬戸選手が1分54秒21で入り、銅メダルを獲得しました。坂井選手は1分55秒04の6位という結果でした。

「自分的にはもうちょっと攻めたほうがよかったかなって思いますが、抑えすぎてしまいました。ただ、最後の50mは競ったので負けないように頑張れましたので、最終的にはメダルが獲れて良かったかなと思います」(瀬戸選手)

女子200mバタフライの準決勝には、同級生の牧野紘子選手と長谷川涼香選手が出場しました。長谷川選手は、「組の1位で泳いでおききたいというのがあったんですけど、タイム的にも7秒0でちょっと物足りない部分はあります」と話しながらも、「まだ終わっていないので、しっかり明日、タイムを上げて泳ぎたい」と前向きな2分07秒01の4位で決勝に進みました。
牧野選手は「150mまでは良かったんですが」と、ラスト50mで周りから遅れをとってしまい、2分07秒95の10位で惜しくも決勝進出を逃す結果となりました。

男子200m個人メドレーの準決勝。200mバタフライのメダルセレモニーが終了直後というハードスケジュールをこなした瀬戸選手は、1分56秒92の5位できっちりと決勝に進出します。
萩野選手は、バタフライから世界記録を上回るラップタイムでターンし、100mの折り返しでは世界記録と同タイムと、前半から積極的に攻めたレースを見せてくれます。ラストの自由形は「少し余力を残した」と、気持ち的にも体力的にも余裕を持った泳ぎで、1分56秒04の2位で決勝進出を決めました。

「明日が本当の勝負なので、実力はとっておかないと、という感じですね。明日、一発しっかり集中して、自己ベストを狙いたいと思っています」(萩野選手)

男子100m自由形の準決勝に、この種目の日本人初となる決勝進出を懸けたレースに挑んだ塩浦慎理選手は、48秒54の11位となり、残念ながら準決勝敗退という結果になりました。

大会13日目は、男子200m個人メドレーに萩野選手と瀬戸選手がメダル獲得に挑み、長谷川選手が女子200mバタフライの初の決勝の舞台に出場します。
また、女子100m自由形予選に池江璃花子選手、男子200m背泳ぎ予選に萩野選手と入江陵介選手、女子200m平泳ぎに青木玲緒樹選手と鈴木聡美選手、そして男子200m平泳ぎに小関也朱篤選手と渡辺一平選手が、女子4×200mリレー予選には五十嵐千尋選手、池江選手、青木智美選手、高野綾選手の4人が出場します。

『世界のトップ』を目指し、一意専心の想いでトレーニングに励んできた選手たち。そのすべての力をぶつけて世界に挑む日本代表選手たちへのご声援、よろしくお願いします。

※写真1:200mバタフライで銅メダルを獲得した瀬戸選手
※写真2:初の決勝進出を果たした長谷川選手
※写真3:萩野選手は余裕を持って200m個人メドレーの決勝に進出

競泳競技のリザルトはこちら
http://www.omegatiming.com/Competition?id=000111010AFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2017

大会公式HPはこちら
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