【競泳】第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト) 17日目
全17日間にも及ぶ第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)も、すべての競技が終了しました。
この日は大会としては競泳競技とハイダイビング競技が行われており、日本代表選手は競泳競技に出場。最後の力を振り絞って、最終日を戦い抜きました。
男子400m個人メドレーの決勝。大会3連覇を狙う瀬戸大也選手と萩野公介選手のふたりがメダル獲りに挑みました。
バタフライから周囲に負けじと攻める瀬戸選手と萩野選手。平泳ぎに入って少し離されてしまい、瀬戸選手は4位、萩野選手は5位で300mをターン。瀬戸選手は自由形のラスト25mで順位をひとつ上げて4分09秒14の3位で銅メダルを獲得。萩野選手は4分12秒65の6位という結果となりました。
「平泳ぎを抑えて、自由形のラスト25mで仕掛ける、というメダルを確実に獲るレースに途中で切り替えました。ただ、今大会は気持ちのコントロールが難しいと感じたので、これからうまくコントロールできるようしていきたいと思っています」(瀬戸選手)
「これが今の僕の実力だと思います。今大会は自分の未熟な部分が見えて有意義な試合でしたし、活躍しているライバルを見て、また強くなりたい、と強く思いました」(萩野選手)
男子50m背泳ぎ決勝に2位で勝ち上がっていた古賀淳也選手。ライバルはフランスのカミーユ・ラクール選手。スタート直後、頭ひとつ出たのは古賀選手。ラクール選手は25mを過ぎてからするすると古賀選手に並びかけて逆転。古賀選手はラストまでテンポの速い泳ぎを維持しますが、惜しくもラクール選手に届かず。それでも24秒51の2位銀メダルを獲得しました。
「浮き上がったときに、少し力みを感じたんですけど、そのままいったら最後失速してしまった、という印象を受けました。銀メダルは本当に悔しいですが、このレースも100mにつながると思いますので、良い経験ができた大会でした」(古賀選手)
女子400m個人メドレー決勝では、大橋悠依選手が1レーン、清水咲子選手が2レーンと隣り合ってのスタート。大橋選手がバタフライで飛び出し、それに清水選手が続きます。清水選手は4位をキープしたままレースを展開し、大橋選手は背泳ぎで順位を上げつつ最後の自由形勝負に。ラスト、粘りの泳ぎを見せて大橋選手が4分34秒50の4位、清水選手が4分35秒62の5位にそれぞれ入賞を果たしました。
今大会のすべてを締めくくる最終種目。男子4×100mメドレーリレー決勝には、予選と同じく第1泳者に入江陵介選手、第2泳者に小関也朱篤選手、第3泳者に小堀勇氣選手、第4泳者には塩浦慎理選手というメンバーで臨みます。
入江選手は52秒80で小関選手にバトンを渡し、小関選手は引き継ぎながら58秒54の好タイムをマーク。続く小堀選手も51秒21と予選よりもタイムを上げて、最終泳者の塩浦選手は47秒64と力を出し切りました。結果、3分30秒19のアジア新記録、日本新記録を樹立しての4位となりました。
「日本新記録を出せたことは新たな一歩を踏み出せたと思います。でも、もっと個々のレベルを上げれば、もっと世界と戦えると思います」(入江選手)
「4人でメダルを、と話していたので、かなり悔しいです。メドレーリレーでは、メダル奪還を目標にこれからもやっていきたいです」(小関選手)
「今回泳いでみて、世界と戦えないことはない、と実感したので、まだまだ日本もできると思いますから、まだまだこれからだ、という気持ちです」(小堀選手)
「最後の自由形がメドレーリレーのカギになると思うので、国内大会でも、もっと国際大会を意識したレースをしてもっと力をつけていきたいと思います」(塩浦選手)
『世界のトップ』を目指し、一意専心の想いでトレーニングに励んできた選手たち。そのすべての力をぶつけて世界に挑み、17日間にも及ぶ長い戦いを終えた日本代表選手たちへのご声援、ありがとうございました。
選手たちはこれからも夏の国際大会、国内の全国大会に出場し、力の限り戦います。引き続き選手たちへのご声援をよろしくお願いします。
※写真1:2009年以来となる世界水泳選手権でのメダルを手にした古賀選手
※写真2:瀬戸選手はレースをコントロールしての銅メダル獲得
※写真3:男子4×100mメドレーリレーでは日本新ながら惜しくも4位
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