瀬戸と長谷川が世界水泳選手権の代表に内定 <第95回日本選手権水泳競技大会 競泳競技>
[競泳]5日目(東京・辰巳)
第95回日本選手権水泳競技大会 競泳競技(JAPAN SWIM 2019)も5日目が終了。この日は4種目の決勝種目が行われた。
最初の決勝種目であった男子200m個人メドレー。大会4日目に200mバタフライで世界水泳選手権(韓国・光州)の代表内定を手にしていた瀬戸大也(ANA/JSS毛呂山)が、終始リードし続けて1分56秒69でこの種目初優勝を果たした。
「自己ベストを狙っていて、ちゃんと出せたことがうれしいですし、この波に乗って400mでも自己ベストを目指したいと思います。夏の世界水泳では1分55秒台が目標なので、それに向けてこの自己ベストはプラスになりました」(瀬戸)
女子200mバタフライでは準決勝で力を見せた長谷川涼香(東京ドーム/日本大学)が、決勝でもその実力をいかんなく発揮。前半を1分00秒60で折り返し、後半も全くスピードを落とすことなくキープし続け、2分07秒44の好タイムをマーク。2年ぶり2回目の優勝を飾った。
「昨年はこの大会で優勝できなくて悔しい思いをしたので、優勝できてうれしいです。私はあまりメンタルが強くなくてここぞというところで勝てないこともあったんですが、プロ意識をしっかり持って、これから戦っていきたいと思います」(長谷川)
男子100m自由形は、前半から塩浦慎理(イトマン東進)が攻める展開に。そのまま逃げ切りたい塩浦だったが、得意な後半に伸びてきた中村克(イトマン東進)が逆転。48秒55で優勝し、この種目5連覇を成し遂げた。
「接戦のレースを塩浦さんとできて楽しかったです。夏の世界水泳選手権では前半から攻めること、自分に集中することを意識して泳ぎます」(中村)
混戦だった女子100m自由形。準決勝をトップで通過していた大本里佳(イトマン)に、青木智美(あいおいニッセイ/ATSC.YW)がタッチ差で逆転し、54秒45で制した。2位には大本が54秒51で入り、3位には54秒56で白井璃緒(東洋大学/JSS宝塚)が入った。
この日の準決勝競技は3種目行われ、男子200m平泳ぎは2分09秒36で渡辺一平(TOYOTA)が1位で決勝に進出。2番手には2分10秒24で小日向一輝(セントラルスポーツ)が入り、小関也朱篤(ミキハウス)は2分10秒68で続き、決勝でも楽しみなレースになることが予想される。
女子200m平泳ぎは渡部香生子(JSS)が2分25秒32で、男子200m背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が1分58秒27で決勝に向けた良いステップを踏んだ。
※写真1:瀬戸はバタフライに続いて200m個人メドレーでも代表内定を決めた
※写真2:100分の3秒差を制した中村
※写真3:長谷川は2年ぶり2度目の優勝を果たす