3m飛板飛込で三上が初優勝 寺内・坂井ペアは実力通りの強さを見せる <2019年度日本室内選手権飛込競技大会>
[飛込]1日目(東京・辰巳)
第18回世界水泳選手権、第30回ユニバーシアード競技大会、アジアCUPマレーシア・クアランプール、そしてFINAグランプリ大会の日本代表選考会を兼ねた、2019年度日本室内選手権飛込競技大会(翼ジャパンダイビングカップ)が、4月19日から21日までの3日間、東京辰巳国際水泳場で開催される。
その初日は4種目の決勝競技が行われた。
最初は、女子3m飛板飛込の決勝。予選を1位で通過していた三上紗也可(米子DC)が、決勝でも大きなミスのない安定した演技を見せて、292.80でこの種目初優勝を飾る。このポイントは、世界水泳選手権の選考基準Bを突破。世界への足がかりを掴んだ。
「調子が上がってこないなかでも、319点が獲れたことは自信になります。すごく緊張しましたが、緊張している自分を受け止めて、もうやるしかない、という気持ちで思い切って臨むことができました」(三上)
男子1m飛板飛込では、予選では入水に乱れが見られて6位だった遠藤拓人(JOC EA)が、決勝では見違える演技を見せた。1本目の105Bでトップに立つと、終始リードを守りきって331.95で優勝を果たした。
「昨年のこの大会で2位だったので、今年は優勝したいと思って練習してきました。持ち味の高さと姿勢を生かして演技することができました」(遠藤)
この日最後の決勝種目は、男女の3mシンクロナイズド。
男子は寺内健(ミキハウス)、坂井丞(ミキハウス)のペアが実力を見せて、407.10で派遣基準Bをクリアして優勝。しかし、「まだまだ詰めの甘さが出ました」(寺内)と反省の弁。坂井も「体重を増やしたことで少し合わない部分が出た」と、夏までの課題を口にした。
女子は3本目まで1位をキープしていた金戸凜(セントラル/目黒日大)と安田舞(JOC EA)だったが、4本目に今大会はじめてペアを組んだ榎本遼香(栃木DC)と宮本葉月(近畿大学)に逆転を許す。勝負のラスト5本目。先に演技を終えた榎本・宮本ペアが金戸・安田の演技を上回る得点をマークし、294.60で優勝を飾った。こちらも派遣基準Bを突破しての勝利だった。
「本当に泣いてしまいそうなくらいうれしい結果です。演技タイプの違う(宮本)葉月と合わせるのは難しかったですが、良い演技ができて良かったです」(榎本)
※写真1:女子3m飛板飛込で初優勝の三上
※写真2:寺内・坂井は実力通りの強さを見せる
※写真3:逆転で勝利をもぎとった榎本・宮本
リザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/2019/01/jp/index.html