2019.04.21

中学1年生の玉井が男子高飛込を制する <2019年度日本室内選手権飛込競技大会>

[飛込]3日目(東京・辰巳)
東京辰巳国際水泳場で行われていた、2019年度日本室内選手権飛込競技大会(翼ジャパンダイビングカップ)も最終日が終了。この結果によって、第18回世界水泳選手権、第30回ユニバーシアード競技大会、アジアCUPマレーシア・クアランプール、そしてFINAグランプリ大会の日本代表が決定する。

最終日、会場を大きく沸かせたのは男子高飛込決勝だった。

予選は萩田拓馬(静岡ビル保善)と村上和基(JSS白子)のベテランふたりが1、2位を獲得。順当にいけば、このふたりの戦いになるかと思われた。予選は3位だったが、中学1年生ながら大器の片鱗を見せた玉井陸斗(JSS宝塚)が決勝で大爆発を見せる。

1本目の407Cでいきなり80ポイントを獲得すると、予選では失敗に終わった109Cを成功させて、3本目を終えた時点で2位につけていた村上に40ポイント近くの差をつける。4、5本目は60ポイント台だったものの、ラスト6本目の5255Bでノースプラッシュの演技を披露して91.80を獲得。トータル474.25を獲得して、最年少優勝を果たした。

「優勝できて、めちゃくちゃうれしいです。自分が今できるすべてを出し切れたと思います。今日できたことをこれからもできるように練習していって、将来は世界大会で表彰台に乗れる選手になりたいです」(玉井)

女子1m飛板飛込は、3mでは惜しくも2位に敗れた宮本葉月(近畿大学/高知SC)が4本目の303Bでトップに立ち、そのまま逃げ切って249.15で優勝を飾る。

男子10mシンクロナイズドは、個人では7位となってしまった村上が伊藤洸輝(JSS宝塚/日本大学)とペアを組み、個人での悔しさを晴らすかのように安定した演技を見せて、373.20で優勝を果たす。

女子10mシンクロナイズドでは、3mシンクロナイズドで2位だった金戸凜(セントラル/目黒日大)と安田舞(JOC EA)のペアが260.52でこの種目を制した。

そして、今大会の最優秀選手を獲得したのは、中学1年生で男子高飛込を制した玉井に贈られた。

※写真1:大会最優秀選手は男子高飛込を制した玉井に
※写真2:玉井は1本跳ぶごとに会場を沸かせた
※写真3:女子1m飛板飛込は宮本が制した

リザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/2019/01/jp/03.html