2019.07.23

松元が200m自由形で初のメダル獲得 男子水球はモンテネグロに敗退 <FINA世界選手権2019 in 光州>

[競泳]2日目
競泳日本代表に、待望の時が訪れた。

この日最初の決勝種目であった、男子200m自由形。準決勝で1分45秒56の自己ベストをマークして4位で決勝に進んでいた松元克央が、前半から積極的に攻めていく。50m、100mそれぞれ2番手のスプリットタイムをマークすると、100mから150mで順位を5位に下げる。だが、これは松元の作戦だった。
ラスト50m、持てる力すべてをかけたラストスパートのために力を溜めていた松元は、力強いキックで他を追い上げていき、1分45秒22の日本新記録を樹立して3位でタッチ。その後すぐ、1位でフィニッシュしていたダナス・ラプシス選手(リトアニア)がフライングで失格判定を受け、松元は繰り上がりで銀メダルを獲得した。

「3位というだけでもうれしかったんですが、繰り上がって2位になって、今でも信じられないような気持ちでいっぱいです。練習の成果がしっかりと出たレースになったと思います。ですが、今のままで満足することなく、もっと上の目標を掲げて、覚悟を決めてこれからも練習していきます」(松元)

最後の決勝種目だった女子100m平泳ぎには、青木玲緒樹がメダル争いを繰り広げる。50mを3位でターンしたあと、マルチナ・カラロ(イタリア)と接戦になり、最後はタッチ勝負にまでもつれ込む。100分の4秒差でカラロに敗れてしまうも、1分06秒40の4位入賞を果たした。

「自信を持って臨めた分、メダルに手が届かなかったことは悔しいです。ただ、2年前よりも確実に自分自身は成長していると感じています。200mではまず決勝に残って、そこできっちりタイムを出せるように準備していきます」(青木)

男女の100m背泳ぎ決勝には、酒井夏海と入江陵介が出場。酒井は59秒56、入江は53秒26のそれぞれ共に6位入賞という結果だった。

[水球]10日目
9〜12位決定戦に進んでいた男子水球は、強豪モンテネグロと対戦。
第1クオーター、コップ春紀が先制点を奪うが、そこはモンテネグロもすぐさま反撃で同点とする。そこから約5分も続いた膠着状態を破ったのはモンテネグロ。2連続で得点を奪い、稲場悠介が1点を返すも3対2でモンテネグロリードで試合がスタートした。
何とか粘りたい第2クオーター。得意なカウンターアタックは出せるものの、なかなかゴールを奪うことができない。反対にモンテネグロは、日本のカウンターアタックで得点できなかったあとの攻撃でしっかりと得点を積み重ねていく。第3クオーターに入ると、その流れは顕著になっていき、一気に点差を広げられ、11対6とされたところで第4クオーターへ。
何とか得点を積み重ねていきたい日本だったが、残り3分13秒で荒井陸が1ゴール奪うのみ。結果、14対7で敗れてしまい、11、12位決定戦を南アフリカと戦うことが決まった。

「この試合のディフェンスは機能していました。ただ、得点が奪えなかった。ノーマークの状態を作り出せるんですが、相手の速い当たりにやられてそこにパスを展開することができませんでした。ヨーロッパの強豪国に勝つことを目標に掲げてきましたが、自分たちの力不足を痛感しています。最終戦はしっかりと勝って終われるように準備し直します」(大本洋嗣ヘッドコーチ)

※写真1:今大会最初のメダリストとなった松元は日本記録も更新した
※写真2:100m平泳ぎの青木は最後まで接戦を演じた
※写真3:モンテネグロに敗れた日本。エース稲場は2ゴールを奪う

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