2018.09.21 生涯スポーツ・環境委員会

ニチレイチャレンジ特別泳力検定会

平成30年9月21日付 日刊スポーツ新聞掲載記事より

水泳で最も大切な蹴伸びの姿勢について、分かりやすく子どもたちに伝える立石諒さん(右)

日本水泳連盟認定の「ニチレイチャレンジ特別泳力検定会」(ニチレイ協賛、日刊スポーツ新聞社協力)が8月26日、神奈川・鎌倉海浜公園水泳プールで行われた。ゲストはロンドン五輪男子200㍍平泳ぎ銅メダリストの立石諒さん(29)。検定直前の水泳教室で小学生らに泳ぎの基本「蹴伸び」を事細かく伝授し、合格をサポートした。

水泳では奇麗に泳ぐことを大切している立石さん。「とくに平泳ぎは抵抗が多いので、奇麗に泳がないと進まない」と話す。この日はその基本となる蹴伸びの姿勢について、「体は真っすぐ、胸を張って」「肩で耳を挟んで」「足先までピンと伸ばして」といったポイントを身ぶり手ぶりで、子どもたちに分かりやすく解説した。

鎌倉の隣、藤沢生まれ。その後、小学4年生まで福島・郡山で育った。2つ年上の兄が通い始めたスイミングスクールで4歳から水泳を始めたが、「小さい頃は目立った選手ではなく楽しんでいた」という。それが中学3年生の全国中学で3位になり、湘南工大高、慶大と進学。2010年の日本選手権では50㍍、100㍍、200㍍の平泳ぎ3冠を達成した。「ポスト北島康介」として注目され、ロンドン五輪では北島氏をゴール前でかわしてメダルを獲得した。

昨年4月の現役引退後は「スポーツ選手のセカンドキャリアを支えたい」と(株)RT―japanを設立し、代表を務める。そして、「水泳選手を応援したい」との気持ちから、子どもたちへ水泳の楽しさを教えることにも熱を入れる。この日も、その明るいキャラで参加者を笑顔にした。

同検定は種目別に定められた基準タイムで泳ぐと、1~7級の認定証とバッジがもらえる制度。今年も全国各地で開催される。
【問い合わせ】03・3481・2306、
https://www.swim.or.jp/eiryokukentei/