2014.09.13

【競泳・飛込】長崎がんばらんば国体 2日目

長崎県・長崎総合市民プールでの第69回国民体育大会・長崎がんばらんば国体2014の競泳競技と飛込競技は、今日で2日目。

競泳競技最初の決勝種目は、少年女子A400m個人メドレー。パンパシフィック水泳選手権代表の大本里佳選手(京都)が登場しました。
前半のバタフライから1分02秒54で入ると、そのリードを守りきって4分42秒13の自己ベストで優勝しました。「今シーズンで最後となる400mのレース。パンパシフィックとJOが終わってから疲れが一気に出たが、良いかたちで終われるようにしたかったので良かった」。

少年女子B50m自由形では、100mで中学新記録を出して優勝した持田早智選手(千葉)が、ライバルの池江璃花子選手が持つ中学記録には及ばないものの、あまり得意ではない50mでも25秒98で優勝しました。

少年男子A200mバタフライは、インターハイも制した矢島優也選手(埼玉)が貫禄を見せます。前半から攻めて、100mを54秒83で折り返します。100〜150mのラップタイムを30秒22でまとめて、ラスト50mとなったところで失速。「1分55秒台で優勝するのが目標だったので、少し残念」。しかし1分56秒57で、予選で出した自己ベストをさらに更新する記録で優勝しました。
「レース自体を楽しめた。どんな記録が出るのか自分でも楽しみだった。そう思える点が、今年成長したところだと思います」

少年男子A400m個人メドレーは、平岩賢人選手(神奈川)が4分21秒38で優勝。成年女子100m自由形は山根優衣選手(神奈川)が55秒77で初優勝し、成年男子同種目は小長谷研二選手(岐阜)が48秒99で優勝します。

少年女子B100m背泳ぎは白井璃緒選手(兵庫)が1分01秒90で優勝し、成年男子100m背泳ぎを53秒88で制したのは、白井璃緒選手の兄である白井裕樹選手(兵庫)でした。
少年男子B100m背泳ぎを竹内智哉選手(神奈川)が57秒14で制し、少年女子A100m自由形は石原愛由選手(福岡)が56秒87で3位だったインターハイの雪辱を果たします。少年男子A100m自由形は、インターハイでもこの種目を制した松本克央選手(千葉)が50秒24で優勝しました。

成年女子100m背泳ぎは諸貫瑛美選手(埼玉)が1分00秒90の自己ベストで優勝。少年男子B50m自由形は、決勝でただ1人中学生だった村上雅弥選手(香川)が23秒91で全国中学に続いて優勝しました。

少年女子A200mバタフライは、藪美涼選手(東京)が2分09秒50で、昨年の東京国体に続いて連覇を果たします。成年女子100m平泳ぎを1分08秒32で制したのは、1週間前の日本学生選手権でも優勝した金指美紅選手(神奈川)でした。成年男子同種目は岡崎晃一郎選手が1分00秒87で優勝しました。

会場の応援の熱も上がるリレー種目。少年女子Bメドレーリレーは、第4泳者の持田選手が抜け出して千葉県が優勝。タイムは4分07秒87と、大会記録には惜しくも0.23秒届きませんでした。少年男子Bメドレーリレーは第3泳者から第4泳者に引き継いだところで全くの同タイムだった、兵庫県と埼玉県とのアンカー勝負になります。しかし、100m自由形を制した兵庫県の溝端樹蘭選手がラスト50mで一気に抜け出して、3分46秒54で兵庫県が勝利しました。

成年女子200mフリーリレーでは、第2泳者までほぼ横一線の展開。第3泳者で抜け出たのは神奈川県。そのまま逃げ切って1分41秒93で優勝。25秒台の選手が4人揃った強さを見せました。
今日の最終種目である成年男子200mフリーリレーでは、4人とも22秒台で泳ぎ切った埼玉県が1分29秒22で優勝を飾りました。

飛込競技の決勝は、少年女子3m飛板飛込と少年男子高飛込、成年男子3m飛板飛込の3種目が行われました。

少年女子3m飛板飛込は、アジア大会代表の板橋美波選手(兵庫)が282.15で、昨日の高飛込に続いて2冠を達成。少年男子高飛込では、前半3本ではミスが目立ったものの、後半3本で巻き返した大久保柊選手(茨城)が324.90で優勝しました。

成年男子3m飛板飛込は、昨年のバルセロナ世界水泳選手権で8位入賞を果たした坂井丞選手(神奈川)と、2001年福岡世界水泳選手権で銅メダルを獲得した寺内健選手(兵庫)の新旧エース対決。坂井選手リードで迎えた5本目、先に演技をした寺内選手が107Bを83.70で決めて、坂井選手にプレッシャーをかけます。しかし、坂井選手も負けません。307Cでジャッジの1人が10.0をつけるほどの完璧な演技を見せて、94.50で寺内選手をさらに上回る得点を叩き出しました。そのまま坂井選手が逃げ切り、478.90で優勝を飾りました。優勝した坂井選手も、2位の寺内選手もアジア大会の代表に選ばれています。レベルの高い接戦を演じた2人のアジア大会での演技に期待が高まります。

最終日となる明日も注目種目が続く競泳競技と飛込競技。国際大会代表組をのぞき、シーズン締めのレースとなる今大会での若手選手たちの快泳に期待しましょう。
さらなる飛躍をめざして奮闘する、若きトビウオたちへのご声援をよろしくお願いいたします。

競泳競技の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/2014/S70703/index.htm

飛込競技の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage07.html