2015.08.24

【競泳・飛込・水球・シンクロ】第38回JOC全国ジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会 3日目

競泳競技は東京辰巳国際水泳場で、飛込競技は大阪プール、水球競技はなみはやドームで、そしてシンクロ競技は長野県のアクアウィングで行われている、第38回JOC全国ジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会も3日目。

5日間の日程で行われている競泳競技は中日の3日目。この日からCSクラスの競技も行われ、日本トップクラスの争いが始まりました。
その予選から大会新記録を樹立したのは、高校1年生ながらインターハイの400m、800m自由形で優勝した佐藤千夏選手(スウィン大教)。女子15〜16歳区分200m自由形予選で2分01秒32の大会記録をマーク。決勝では更新できませんでしたが、2分01秒42で優勝。その前に行われていた800m自由形も8分40秒41で優勝して2冠を飾ります。
「1日の間に800mの決勝、200mを2本(予選、決勝)、100m(400mフリーリレー)を泳ぐのはきつかったですが、大会記録も出せてまずまずです。これからは、スピードとスタミナの両方が必要な200mを頑張っていきたいと思っています」

女子15〜16歳区分200m背泳ぎでは、白井璃緒選手(JSS宝塚)が2分12秒44の大会新記録で優勝を果たし、インターハイで3位に破れた悔しさを晴らします。男子15〜16歳区分200mバタフライは、前半を56秒67で折り返し、後半も粘りに粘った岩田睦生選手(豊川高)が1分58秒80の大会新記録で、女子15〜16歳区分100m平泳ぎは深澤舞選手(黒磯インター)が1分08秒69の好記録で大会新記録をマークして優勝しました。
「インターハイのくやしさを挽回したかったので、あきらめずに最後まで頑張ったのが良かったと思います」(白井選手)
「ラストスパートの練習をずっとしてきて、そのとおりに最後の50mで頑張れたのがうれしい」(岩田選手)
「とにかく勝つ気でいきました。最後で焦らず、泳ぎが小さくならないようにと思って泳いだのが良かったのだと思っています」(深澤選手)

大会3日目が終了した時点で、大会新記録が10個誕生しています。残り2日間も、ジュニア選手たちの快泳に期待したいところです。

飛込競技は、男子12~13歳区分1m飛板飛込、女子14~15歳区分高飛込、男子16~18歳区分3m飛板飛込、そして女子と男子の3mシンクロ飛板飛込の決勝が行われました。

女子14~15歳区分高飛込決勝は、やはり宮本葉月選手(高知SC)と荒井祭里選手(JSS宝塚)の争いとなりました。全国中学ではこの種目を制した荒井選手は、制限選択飛4本を終えて1位。宮本選手は演技が安定しませんが、何とか2位につけます。自由選択飛に入って2本目、207Cを飛んだ荒井選手は37.95のミスダイブ。その隙に、宮本選手が難易率は低いものの405Bを確実に決めて60.20を獲得して逆転。最後の演技も大きなミスなく終えた宮本選手が全国中学の雪辱を果たし、348.00で優勝しました。

男子16~18歳区分3m飛板飛込決勝は、最後の最後まで勝負のゆくえが分からない接戦となりました。森岡淳之介選手(TJ)が先行しますが、森岡選手より先の演技順だった伊藤洸輝選手(JOC EA)が5本目を終えて7.70あった得点差を最後の107Bで69.75を獲得し、一気に差を詰めます。その得点を見てからの演技となった森岡選手は、407Cで小さなミスがあって61.20。ギリギリ1.15差で逃げ切って優勝を果たしました。

なみはやドームでの水球競技は、A区分(12歳以下男女)の予選リーグが終了し、決勝トーナメントに進出する8チームが決定しました。B区分(15歳以下男子)は2回戦が終了し、準々決勝の8チームが決定。C区分(15歳以下女子)とE区分(18歳以下女子)は準決勝進出の4チームが決まりました。

未来の水泳界を背負う選手たちがライバルたちと切磋琢磨し合い、しのぎを削る夏の5大大会のひとつ、ジュニアオリンピックカップも折り返し。若さあふれる元気な泳ぎや演技に、引き続き皆さまのあたたかいご声援をお願いいたします。

※写真1 200m自由形で大会新記録をマークした佐藤千夏選手
※写真2 200m背泳ぎインターハイの雪辱を果たした白井璃緒選手
※写真3 200mバタフライで想定通りのレースができて喜ぶ岩田睦生選手

競泳競技のリザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/2015/S70601/index.htm

飛込競技のリザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage05.html