2015.09.05

【競泳・水球・飛込】第91回日本学生選手権水泳競技大会 2日目

初日から日本新記録が誕生し、会場も大いに盛り上がりを見せている第91回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)。競泳競技は2日目を迎え、さらに会場はヒートアップしています。

女子400mメドレーリレー決勝は、抜きつ抜かれつの面白い展開となります。第1泳者は小西杏奈選手の中京大学がトップ、平泳ぎの第2泳者には渡部香生子選手擁する早稲田大学がトップを奪います。第3泳者のバタフライが終わったところでは、早稲田大学をかわした播磨李美選手が所属する日本体育大学。トップでバトンを受け取った第4泳者の田尾優里香選手は、最後は他大学を引き離す泳ぎで4分03秒38の大会新記録を樹立して優勝を飾りました。

注目を集めたのは、男子200m個人メドレー決勝に出場した瀬戸大也選手(早稲田大学)。カザン世界水泳選手権メダリストの泳ぎを一目見ようと、会場には多くの観客が押し寄せました。
その瀬戸選手は、100mまでは砂間敬太選手(中央大学)に先行されますが、平泳ぎで逆転すると最後の自由形も危なげなく泳ぎ切って1分57秒72で、インカレ初優勝を果たしました。
「世界水泳選手権の代表として、恥じないレースをしようと思っていたので、また初優勝することができて良かったと思っています」(瀬戸選手)

男子200m自由形決勝は、小堀勇氣選手(日本大学)が大会4連覇をかけてスタート台に上がります。前半からレースを引っ張る小堀選手は、100mを52秒05のトップで折り返すと最後は2位以下に身体ひとつ分の差をつけてフィニッシュ。力強いガッツポーズを見せて1分47秒01で優勝を果たしました。また、2位にはラスト50mで追い上げてきた小松巧選手(日本大学)が1分48秒07で入り、日本大学のワンツーフィニッシュとなりました。
「優勝することがいちばんでしたが、7レース目で自己ベストが出たことも地力がついてきた証拠だと思っています。チームの調子も上向きですし、明日の800mリレーも優勝したいです」(小堀選手)

男子100mバタフライ決勝では、まれにみる大接戦。前半、身体半分ほど引き離して24秒27でターンしたのはカザン世界水泳選手権代表の川本武史選手(中京大学)。ラスト15mの勝負どころ、疲れが見え始めた川本選手との差を一気に詰めてきたのは、200mを制した坂井聖人選手(早稲田大学)と梅本雅之選手(慶応義塾大学)。坂井選手が少し前に出たように見えますが、そのまま3人がなだれ込んでフィニッシュ。電光掲示板に『1』と表示されたのは、52秒51で泳いだ梅本選手でした。そして2位の坂井選手は52秒52、レースを引っ張った川本選手が52秒53での3位という、3人が100分の1秒差という大接戦でした。
「インカレでの優勝は初ですし、優勝できたことを誇りに思います。これからもライバルたちと切磋琢磨して、リオデジャネイロ五輪の代表権を手にして、世界で戦える選手になっていきたいと思います」(梅本選手)

神奈川県・相模原グリーンプールでのインカレ水球競技2日目には、男子の準々決勝、準決勝、女子の準決勝などが行われました。

男子準決勝では、第1シードの日体大が筑波大に20ー10で快勝。第2シードの早稲田大対新潟産大はペナルティーシュート戦となり、11ー9で新潟産大が勝ち、初の決勝進出を果たしました。

女子は、連覇を目指す日体大がペナルティーシュート戦の末、16ー15で東女体大を下し、初出場の秀明大が第2シードの早稲田大に競り勝ち、ともに最終日の決勝に進みました。

インカレ飛込競技は、競泳と水球から遅れること一日、今日から開始されました。この日は男子3m飛板飛込と女子高飛込の決勝が行われました。

男子3m飛板飛込は、1本目の205Bで出遅れたものの、しっかりと後半追い上げてトップに駆け上がったのは千歩純一選手(日本体育大学)。盤石な体制かと思いましたが、4本目の305Bで42.00という大きなミスダイブで3位まで順位を下げます。しかし、残り2本をきっちりと決めた千歩選手は、375.85で優勝を果たしました。2位に入ったのは関口大輝選手(日本体育大学)で、日本体育大学のワンツーフィニッシュを飾りました。

韓国・光州で行われたユニバーシアード大会代表の辰巳楓佳選手(甲子園大学)と榎本遼香選手(筑波大学)が出場した女子高飛込でしたが、なんと辰巳選手が5位、榎本選手は6位という結果に。変わってこの種目を制したのは、山下藍奈選手(筑波大学)でした。3本目の205Bでトップに立つと、次の105Bはミスダイブだったもののラストの305Cを決めて逃げ切り優勝。得点は290.55という結果でした。

世界を見据えたトレーニングに励む大学生たちが、自分のために、チームのために全力を尽くして戦うインカレ。数ある水泳大会のなかで最も熱い盛り上がりを見せると評判のインカレで、ハイレベルな戦いを繰り広げる大学生選手たちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。

※写真1:大会新記録で400mメドレーリレーを優勝した日本体育大学
※写真2:大会4連覇を果たした小堀勇氣選手
※写真3:大接戦を制した梅本雅之選手(手前)

競泳競技のリザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/2015/S70401/index.htm

飛込競技のリザルトはこちら
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