2015.09.18

【飛込】第91回日本選手権水泳競技大会飛込競技 1日目

東京・辰巳国際水泳場で18日から始まった、第91回日本選手権水泳競技大会飛込競技。初日からレベルの高い演技を披露してくれています。

女子3m飛板飛込決勝では、カザン世界水泳選手権代表の板橋美波選手(JSS宝塚)と渋沢小哉芳選手(セントラルN)、さらにはユニバーシアード大会代表の馬淵優佳選手(JSS宝塚)の三つどもえの対決となります。
1本目の405Bで58.50の4位と出遅れた板橋選手でしたが、世界選手権では5本目に飛んでいた107Bを2本目に持ってきて、72.85を獲得してトップに立ちます。渋沢選手も負けじと2位の好位置につけ、馬淵選手は1本目を終えて9位と出遅れながら、安定した演技で徐々に順位を上げていきます。
4本目、板橋選手と渋沢選手はともにミスをして得点をのばせません。その隙に、すっと近づいて3位に上がってきたのが馬淵選手。ラスト5本目まで勝負の行方は分かりませんでしたが、5152Bで69.00の高得点をマークした板橋選手が、予選に続いて合計300ポイントを超える、308.35を獲得して優勝しました。2位には渋沢選手が288.05で、3位に馬淵選手が279.00で入りました。
「入水のミスもありましたが、300点も超えることができて、また優勝もできて良かったと思います。明日(19日)の高飛込が本番だと思っているし、109Cもしっかり決めていきたい」(板橋選手)

男子3mシンクロ飛板飛込は、寺内健選手・坂井丞選手ペア(ともにミキハウス)が他を寄せつけることなく400ポイントを超える、401.88で優勝を果たします。
「課題を払拭できた演技だったと思います。もちろん坂井選手には負けたくありませんが、ライバルでありチームメイト。2人で日本を引っ張っていく気持ちでやっていきます」(寺内選手)
「シンクロをやることで、寺内選手から学べることもたくさんありますが、僕も負けたくないという気持ちで試合に臨んでいます。気持ちを強く持って、明日(19日)も臨みます」(坂井選手)

女子3mシンクロ飛板飛込では、ペアを組んでちょうど1年だという渋沢選手・金戸華選手(日出高校)ペアが262.20で優勝。男子1m飛板飛込は、5本目まで池田匠見選手(日本大学)と3ポイントもない差の接戦を演じていましたが、最後に逃げ切った須山晴貴選手(松江DC)が338.05で優勝しました。
「シンクロのためにもまずは個人の力を上げることが必要だと感じています。ただ、金戸選手とは練習も一緒ですし、言いたいことを言い合える良いチームだと思っています」(渋沢選手)
「渋沢選手とペアを組んで、ちょうど1年。まだ渋沢選手に技術的に追いつかないところはありますが、ジャンプは並べるようになってきているので、自分の成長を感じています」(金戸選手)
「細かい入水など決められない部分はありましたが、動きは悪くなく、踏み切りは良かった。1mは3mにつながる部分が多いので、今日の演技を3mでもできるようにしたいと思います」(須山選手)

明日は男子3m飛板飛込と女子高飛込の決勝が行われます。
たった1秒ほどの演技に対する集中力、そして水しぶきをあげないノースプラッシュにかけるダイバーたちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。

※男子1m飛板飛込の表彰の様子
※女子3m飛板飛込優勝の板橋選手
※男子3mシンクロ飛板飛込優勝の寺内選手・坂井選手ペアの演技

リザルト詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage08.html