2016.04.30

【シンクロ】第92回日本選手権水泳競技大会 シンクロナイズドスイミング競技 2日目

4月29日から東京辰巳国際水泳場で開催されている、第92回日本選手権水泳競技大会 シンクロナイズドスイミング競技(シンクロジャパンオープン2016)。大会2日目には、チーム、デュエットのフリールーティン予選と、フリーコンビネーションの決勝が行われました。

チームのフリールーティン予選に出場した、リオデジャネイロ五輪に向かうマーメイドジャパン。昨年のロシア・カザン世界水泳選手権からテーマを変え、今年の五輪予選から取り組むことになった『AMATERASU〜輝く夜明』という新テーマに乗せて泳ぎます。
テーマは同じでも、振り付け内容は五輪予選後から変更。「練習不足だったところがそのまま試合に出た」(吉田胡桃選手)と、同調性も含めて8人で合わせきれない部分があったものの、93.7000を獲得。テクニカルルーティンと合わせて、186.1360の1位で明日の決勝に進みます。演技後は、決勝ではさらにレベルの高い演技をしたい、と選手たちは口を揃えて話しました。

「後半崩れた部分もありました。ですが、ビデオでしっかり演技を確認して、明日の決勝ではもっと良い演技ができるようにしっかり泳ぎたいと思います」(箱山愛香選手)

デュエットのフリールーティン予選には、乾友紀子選手・三井梨紗子選手ペアが登場。こちらのテーマは『風神雷神(嵐のち晴れ)』。3分間のあいだに起承転結が組み込まれたスピーディーな演技構成で、観客を飽きさせません。結果は92.8333を獲得し、テクニカルルーティンとの合計は184.9290の1位で決勝に進みますが、乾選手、三井選手は納得のいかない様子。

「試合でこのデュエットの演技をするのははじめてで、自分たちもどうなるのかが全く分からないなか、最初から攻める演技ができたとは思います。ただ、演技全体のスピードがなかったのは自分でも感じたので、明日の決勝までに、やれることをやって臨みたい」(乾選手)

「井村(雅代)コーチには、思っていたより泳げていた、と言われましたが、自分としては後半かなり疲れてしまったので、明日は最後まで演技を決めて、リオデジャネイロ五輪まで自信が持てるような泳ぎをしたいです」(三井選手)

チーム、デュエットのフリールーティン予選を終えて、マーメイドジャパンを率いる井村雅代ヘッドコーチは2つの演技を振り返ってこう話しました。

「チームは、この演技構成を完璧にこなせたら、五輪でも勝負ができると感じています。水面から出ているところだけではなく、水中でも8人全員が同調して、水を味方につけるような演技ができるように練習していかないとダメですね。デュエットは試合でこの演技をするのははじめてでしたから、最初から飛ばして行きなさい、と声をかけて2人を送り出しました。思ったより足技などは最後まで持ちましたが、スピードがぜんぜん足りません。ただ、起承転結があってメロディアスな構成なので、完璧な演技ができればとても素敵になると感じました。技だけではなく、表現力も含めてもっと詰めていきたいですね」(井村ヘッドコーチ)

マーメイドジャパンは出場していませんが、2日目最後の種目となったフリーコンビネーション決勝では、昨年のロシア・カザン世界水泳選手権代表でもあった、田崎明日花選手も所属する井村シンクロクラブAチームが86.6333で優勝しました。2位は85.4667でアクラブ調布、3位は中森シンクロクラブが77.4333となりました。

マーメイドジャパンにとって、リオデジャネイロ五輪前に行う最後の演技となる今大会も、明日が最終日です。ソロ、デュエット、チームのそれぞれフリールーティンの決勝が行われます。
指先からつま先まで、美しさを追求した演技を披露するマーメイドたちへ、皆さんのご声援をよろしくお願いします。

※写真1:チームフリールーティンで豪快なリフトを決める
※写真2:新しい構成に挑んだ乾選手・三井選手ペア
※写真3:フリーコンビネーションで優勝した井村シンクロクラブAチーム

©フォート・キシモト

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