2016.06.12

【競泳・OWS】ヨーロッパグランプリ・バルセロナ大会 2日目 & OWSリオデジャネイロ五輪最終予選 2日目

競泳の国内組、国外組もレース調整を行っているトビウオジャパンの選手たち。さらにOWSは、貴田裕美選手(KONAMI)がリオデジャネイロ五輪最終予選で五輪出場権を獲得する活躍を見せてくれました。

12日は、競泳国内組は第70回和歌山県選手権2日目、国外組はヨーロッパグランプリ・バルセロナ大会の2日目、そしてOWSはリオデジャネイロ五輪最終予選の男子10kmが行われました。

ポルトガル・セトゥバルのオープンウォータースイミング(OWS)のリオデジャネイロ五輪最終予選2日目。男子10kmに、平井康翔選手(朝日ネット/SWANS)と宮本陽輔選手(自衛隊)が出場。

スタート後、35位につけていた平井選手。そこから徐々に順位を上げていき、最後は大混戦。トップから10秒以内に9人、しかもコンマ数秒しか差がない、まさにタッチ差の厳しい勝負のなかで、平井選手は1時間52分31秒2の10位。国別順位(1国1名)で8位となり、リオデジャネイロ五輪出場権を獲得しました。

宮本選手はラストスパートで7人を抜きましたが、1分52分48秒7の17位となりました。

ヨーロッパグランプリ・バルセロナ大会に出場している国外組は、開放的なバルセロナの空のもと、1日目に続いて多くのメダルを獲得します。

男子400m個人メドレーは、萩野公介選手の独壇場。バタフライから抜け出して、全く他を寄せつけない泳ぎで4分11秒67で優勝。200mとあわせて2冠を達成。また、男子200m自由形にも出場し、1分47秒46でこちらも銅メダルを獲得しました。

「朝が思ったよりも悪かったんですが、それでも決勝は予選より良い泳ぎができました。このあとの合宿を経て、フレンチオープンで良いタイムを出して、五輪本番に臨みたいと思います」(萩野選手)

前日の100mバタフライでは決勝進出を逃してしまった悔しさを晴らすように、得意の200mではスタートから強さを発揮した星奈津美選手。前半を1分02秒07で折り返すと、後半をうまくまとめるレースで2分08秒24で優勝しました。

「カネ大会からちょっとずつでも、タイムを上げられたことにホッとしています。予選で前半を抑えて入って、ラスト50mを上げるレースをしたときに、自分のレースはこれだとあらためて感じました。後半に力を出せるように、これから練習していきたいと思います」(星選手)

女子100m自由形決勝に出場した池江璃花子選手。前半を26秒30の2位で折り返し、後半も粘りのレース。54秒15の好記録で2位銀メダルを獲得しました。200m個人メドレーはB決勝で2分13秒52という結果でした。

女子100m平泳ぎで渡部香生子選手は前半を32秒39の4位でターン。後半には追い上げを見せてひとりをかわし、1分08秒10で銅メダルを獲得しました。もう1種目出場していた200m個人メドレーでは、2分17秒76の8位となりました。

そのほか、日本代表選手の結果は以下の通りです。
・男子100m背泳ぎ 長谷川純矢選手 55秒53 7位
・男子50m自由形 塩浦慎理選手 22秒52 5位
・女子200m背泳ぎ 酒井夏海選手 2分12秒87 6位
・女子200m個人メドレー 今井月選手 2分13秒77 5位
・女子100m自由形 B決勝 内田美希選手 55秒77
・女子200m個人メドレー B決勝 酒井夏海選手 2分15秒09

第70回和歌山県選手権に出場している国内組の選手たちも、好調な様子。男子100m自由形では中村克選手が49秒21、江原騎士選手も49秒台をマーク。

男子100m背泳ぎは入江陵介選手が53秒48、女子50m平泳ぎの鈴木聡美選手も30秒97の自己ベストタイ記録と、ともにスピードは安定してきた様子です。

国内外で活躍を見せ、確実にリオデジャネイロ五輪に向けて歩みを進めるトビウオジャパンの選手たちに、引き続きご声援をお願いします。

※写真1:女子100m平泳ぎで銅メダルを獲得した渡部選手
※写真2:好タイムで銀メダルを獲得した、女子100m自由形の池江選手
※写真3:ヨーロッパグランプリを戦ったメンバー

OWSのリザルトはこちら
http://www.omegatiming.com/Competition?id=0001100400FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2016

ヨーロッパグランプリ・バルセロナ大会のリザルトはこちら
http://www.natacio.cat/cat/seccio/veure/882