【競泳】第84回 日本高等学校選手権水泳競技大会 4日目
第84回 日本高等学校選手権水泳競技大会は最終日を迎え、すべての競技が終了しました。
大会最終日の決勝種目は、男女の100mバタフライと100m平泳ぎ、そして男女4×200mリレーです。
女子100mバタフライには、長谷川涼香選手(淑徳巣鴨)が出場。前半を27秒92で折り返すと、後半に強い長谷川選手に誰もついて行くことはできませんでした。結果、58秒89で長谷川選手が優勝を果たし、この種目を2連覇、そして今大会2冠を達成しました。
女子400m個人メドレーでは2位となった今井月選手(豊川)は、女子100m平泳ぎ決勝に出場し、苦手な前半から積極的なレースを展開します。長谷川選手と同じく得意にしている後半になると、ぐっとスピードに乗った泳ぎを見せて、1分08秒54で優勝しました。
女子の4×200mは、今大会から新しく採用された種目。そのため、どんな戦いが繰り広げられるか全く予想がつきません。
スタートしてまずトップで第2泳者に引き継いだのは、近畿大附の竹村花梨選手。第2泳者が終わって近畿大附をかわしたのは、太成学院大高の岩佐磨亜沙選手。第3泳者に引き継いだ時点で、5秒90もあった差をももろともせず、一気にトップに躍り出たのは、淑徳巣鴨の池江璃花子選手。ラップタイムは、なんと1分57秒28という記録でした。そして池江選手は最終泳者の長谷川選手に引き継ぎ、長谷川選手も2分02秒98という記録で泳いで逃げ切ってフィニッシュ。
予選の最高記録を出した埼玉栄の大会記録、8分15秒94を6秒18も上回り、淑徳巣鴨が8分09秒76の大会新記録でこの種目の初代王者に輝きました。
すべての競技が終了し、総合順位も決定。
男子総合優勝、そして女子総合優勝も豊川が獲得し、男子は5連覇を達成。女子は昨年埼玉栄に奪われた優勝旗を取り戻し、2年ぶり3回目の総合優勝を果たしました。今大会からB決勝が行われ、16位まで得点が入ることによって、総合順位争いも熾烈となりました。
総合順位は、以下の通りです。
・男子
1位 豊川 245点
2位 報徳学園 183点
3位 日大豊山 179点
4位 湘南工科大附 125点
5位 桐光学園 117点
6位 慶應 114点
7位 春日部共栄 104点
8位 近畿大附 95点
・女子
1位 豊川 225点
2位 春日部共栄 164点
3位 近畿大附 158点
4位 湘南工科大附 155点
5位 淑徳巣鴨 142点
6位 太成学院大高 125点
7位 埼玉栄 121点
8位 武蔵野 110点
高校生スイマーたちは、場所を東京・辰巳に移して、全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会を迎えます。
暑い夏を、さらに熱くする若い力。連日熱戦を繰り広げる選手たちに、引き続き応援をよろしくお願いします。
※写真1:男女総合優勝を果たした豊川
※写真2:女子4×200mリレーの初代王者となった淑徳巣鴨
※写真3:女子100m平泳ぎで優勝した今井選手