2017.07.22

【水球・シンクロ】第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト) 9日目

いよいよ前半戦の終わりを迎える第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)。この日の日本代表チームは、シンクロ競技の2種目と、女子水球の順位決定戦が行われました。

そのシンクロ競技は、フリーコンビネーションの決勝からスタート。“Mermaid”というテーマを予選よりもさらに表現豊かに、同調性や完遂度もしっかりと上げて泳ぎ切ります。決勝に向けて話してくれた「ハイライトをきっちり決める」という乾友紀子選手の言葉どおり、高さも出ていた美しいリフトやジャンプも成功させました。得点は93.2000の3位で、今大会チームテクニカルルーティンに続いて銅メダルを獲得しました。

「この演技に懸けるみんなの気持ちは強かったと思います。今大会、うれしいことも悔しいことも味わって、それは絶対に、次の自分たちのエネルギーになると思っています。これをバネに次のステップに行けるように頑張ろうと思います」(乾選手)

シンクロ競技の最終種目は、ミックスデュエットのフリールーティン決勝。メダルまで手が届きそうな位置にいる足立夢実選手と安部篤史選手。予選でも力を振り絞って演技をしていましたが、決勝ではさらに「もう立てなくなっても良いくらい出し切る」と足立選手。スタートからリフト、さらにジャンプも決めて、はじめて世界水泳選手権に出場した2年前とは見違えるほどの演技を見せてくれました。結果は4位とメダルに届きませんでしたが、自分たちの最高得点となる88.0000を獲得して、最後の演技を締めくくりました。

「最後は少し疲れてしまったところがありましたが、今日は最初から全力でいって、最後まで頑張ろうと思って泳ぎました。自分のなかでもやりきった、という感じが強くあったので、それが終わったという安心感と、点数が上がってよかったという安心感など、今はいろいろな気持ちがあります」(足立選手)

「ベストスコアを出すという目標を掲げてきたので、予選の点数からさらに上げることができたのは、良い締めくくりになったんじゃないかと思います。2年前は出場するだけでいっぱいいっぱいだったんですけど、今回は挑戦、という気持ちを強く掲げて練習に挑んでいたので、今回、ようやく世界に挑戦することがようやくできたと思います」(安部選手)

女子水球は予選リーグを4位で終え、13位〜16位決定戦に回りました。その最初の戦いはカザフスタン。オープニングショットはカザフスタンでしたが、すぐに日本も曲山紫乃選手が点を奪い返し、鈴木琴莉選手、坂上千明選手が連続で得点し、第1ピリオドを3対1で終えました。
第2ピリオドは両者とも決め手にかけ、なかなか得点を奪いきれません。ただ、このピリオドも2対1で取った日本は5対2の3点リードで、後半第3ピリオドを迎えます。
第3ピリオドに入ると、日本が一気に爆発。風間祐李選手の奪った得点を皮切りに、一気に7点を獲得。第4ピリオドでも勢いは留まらず、さらに5点を追加した日本が17対8でカザフスタンに勝利しました。

後半戦がスタートする、大会10日目。いよいよ競泳競技がスタート。水球競技も男子の決勝ラウンドの第1戦が行われます。

『世界のトップ』を目指し、一意専心の想いでトレーニングに励んできた選手たち。そのすべての力をぶつけて世界に挑む日本代表選手たちへのご声援、よろしくお願いします。

※写真1:今大会2個目の銅メダルを獲得したフリーコンビネーション
※写真2:女子水球はカザフスタンに快勝
※写真3:ミックスデュエットは最後まで力を振り絞った

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大会公式HPはこちら
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