2017.09.01

【競泳・水球】第93回日本学生選手権水泳競技大会 1日目

1年に一度、最も盛り上がるチーム戦と言われている通称“インカレ”。第93回日本学生選手権水泳競技大会が、9月1日に開幕を迎えました。

この日からスタートしたのは、大阪・東和薬品ラクタブドームの競泳競技と、神奈川・横浜国際プールの水球競技の2競技。

競泳競技は、初日から大会新記録が2つ誕生しました。

ひとつは男子50m自由形決勝。ユニバーシアード競技大会にも出場していた中尾駿一選手(岡山大)が、25mを過ぎたあたりからするすると抜け出していき、そのまま周囲から身体半分ほどのリードを奪ってフィニッシュ。22秒02の大会新記録で優勝しました。

もうひとつは、初日の最終レースの男子4×100mリレー。メンバーの丸山徹選手、松元克央選手、溝畑樹蘭選手、吉田冬優選手の4人がきっちりと50秒を切ってきた明治大が、3分17秒32の大会新記録を樹立して優勝を果たしました。

大会記録までは行きませんでしたが、レベルの高い熱戦となったのが男子200mバタフライ。リオデジャネイロ五輪銀メダリストで、この種目の4連覇に挑む坂井聖人選手(早稲田大)と、ユニバーシアード競技大会で1分53秒90のハイレベルな記録で金メダルを獲得した幌村尚選手(早稲田大)。先輩と後輩の戦いに注目が集まりました。

2人とも前半から接戦で、ほとんど差のない状態で150mをターン。ターン後、坂井選手が少し前に出ますが、幌村選手もじりじりと並びかけます。最後のタッチまでもつれ込んだ結果、軍配は坂井選手に上がりました。1分54秒54で優勝を果たし、幌村選手は惜しくも0秒09届かず、1分54秒63で2位となりました。

初日の男子総合順位は、最後のリレーを制した明治大がトップ。中央大、東洋大と続き、中京大、早稲田大、日本大、筑波大、近畿大までが、現在のシード圏内です。
女子総合順位は、昨年この大会を制した東洋大が1位。次に日本体育大が続き、中京大と筑波大が同点で並び、神奈川大、法政大、近畿大、明治大までがシード圏内となっています。

横浜国際プールで行われている水球競技の1日目は、男子が8試合、女子が4試合行われました。

男子は74回大会から連覇を続ける日本体育大や、昨年2位の筑波大など、強豪が順当に勝ち上がっています。女子も昨年覇者の秀明大は順当に勝利しますが、昨年2位だった早稲田大は日本体育大に敗れて1回戦で敗退。明日の準決勝も楽しみになってきます。

明日、女子は準決勝の2試合が、男子は2回戦と準決勝の6試合が行われます。

明日も各地で熱戦が繰り広げられることでしょう。そして、飛込競技が新潟・ダイエープロビスフェニックスプールでスタートします。
『チームのために』を合い言葉に、自分たちの力を出し切って戦う大学生選手たちへのご声援、よろしくお願いします。

※写真1:今大会最初の新記録樹立者となった中尾選手
※写真2:明治大は終始危なげないレースで男子4×100mリレーを制した
※写真3:最後まで見応えのあるレースを見せてくれた坂井選手と幌村選手

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