2018.08.14

【OWS】第13回パンパシフィック水泳選手権 OWS

競泳の第13回パンパシフィック水泳選手権が12日に終了し、今度は各国から世界で活躍するOWSスイマーたちが館山に集結し、OWS競技が行われました。

1周が2kmの周回コースを5周で行われた今大会。会場となった北条海岸は水温が26.2℃、沖合に少しうねりが出ている状態(5時30分確認)。ですが、選手たちにとっては泳ぎやすいコンディションでスタートします。

男子は14人の選手たちが参加。ほぼ全員が大きな差がないまま、少し縦長のパックを形成してレースが進んでいきます。日本の豊田壮選手、野中大暉選手のふたりも、2015年のカザン世界水泳選手権の覇者であるジョーダン・ウィリモフスキー選手(アメリカ)をはじめとする世界のOWSスイマーに食らいつく展開を見せます。

レースが動いたのは3周目。接触のアクシデントから豊田選手がじりじりと後退。前を行くウィリモフスキー選手やエリック・へドリン選手(カナダ)らに食らいつこうと野中選手も踏ん張りますが、徐々に差がついていってしまいます。

ラスト1周、先頭集団の中ほどで様子をうかがっていたウィリモフスキー選手がトップに立つと、最後までヘドリン選手と競り合いながらフィニッシュ。

競泳の1500m自由形に続いて、ウィリモフスキー選手がOWSでも1時間58分50秒5で優勝を果たします。2位には6秒2差で最初から最後まで集団を引っ張っていたヘドリン選手、そしてニコラス・サロマン選手(オーストラリア)が30秒3差で3位となりました。

豊田選手、野中選手も最後の力を振り絞ってスパートをかけ、野中選手がトップから1分26秒4差の9位、豊田選手がトップと2分47秒4差で10位という結果になりました。

男子がスタートした5分後、ウエーブスタートで始まった女子は15人でスタート。

男子よりもさらに集団が密集した状態のまま、2周目までレースが展開されます。日本の貴田裕美選手、森山幸美選手のふたりも、トップから約5秒前後の差で食らいつきます。

3周目に差しかかるころ少しずつ集団がばらけ始めますが、貴田選手が6番手、森山選手も8番手とトップを行くカリーナ・リー選手(オーストラリア)から10秒以内の差をキープ。

最後の勝負となる最終周回。2010年からOWSでメダルを獲得し続けている大ベテランのアナ・マルセラ・クーニャ選手(ブラジル)がトップに立ちます。それにリー選手や、前回大会の優勝者であるアメリカのヘイリー・アンダーソン選手らがペースアップ。それにしっかりと森山選手も貴田選手もついていくようにしてラストスパートをかけます。

最後は大接戦のなか、リー選手、アンダーソン選手、そしてクーニャ選手が入り乱れるようにしてフィニッシュ。写真判定が行われた結果、アンダーソン選手が2時間08分24秒8で優勝を果たし、リー選手が1秒2差で2位、そしてクーニャ選手が2秒2差の3位という結果となりました。

森山選手は8秒7差の5位、貴田選手は13秒5差で6位となり、それぞれ入賞を果たしました。

9日、競泳競技からスタートした第13回パンパシフィック水泳選手権も、このOWS競技を最後にフィナーレを迎えました。
連日、会場でご声援くださいましてありがとうございました。

※写真1:最後まで戦い抜いた日本チーム。右から野中選手、豊田選手、貴田選手、森山選手
※写真2:男子は競泳の1500m自由形も制したウィリモフスキー選手が優勝
※写真3:最後は写真判定にまでもつれ込んだ女子はアンダーソン選手が勝利した

リザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/en/2018/ows/eng_index.html

大会公式HPはこちら
https://panpacs2018.com/jp/