2019.04.08

100mバタフライで水沼が初優勝 <第95回日本選手権水泳競技大会 競泳競技>

[競泳]7日目(東京・辰巳)
夏の世界水泳選手権、ユニバーシアード競技大会の代表選考会を兼ねた第95回日本選手権水泳競技大会 競泳競技(JAPAN SWIM 2019)の最終日。7日間にも及ぶ代表権を懸けた戦いも終止符が打たれた。

誰が勝ってもおかしくない展開だった男子100mバタフライ。前半を2番手で折り返した水沼尚輝(新潟医療福祉大職員)が、ラスト10mで頭ひとつ抜け出し、51秒43の好タイムでフィニッシュ。この種目初優勝を飾った。

「ここまで成長できたのは、多くの方々のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです。個人で決勝進出を目標にして、メドレーリレーでも貢献できるように頑張っていきたいと思います」(水沼)

今大会最後を締めくくったのは、男女の400m個人メドレー。

瀬戸大也(ANA/JSS毛呂山)は、前半の200mを1分59秒55で折り返す。安定して2分を切るスピードがついたことを証明しつつ、平泳ぎ、自由形でも他を引き離す。結果、4分09秒98で2位以下に4秒近い差をつけて優勝。200mバタフライ、200m個人メドレーと合わせて、自身初の3冠を達成した。

「前半で2分を切って入るのは当たり前になってきました。世界で戦うには、後半の平泳ぎ、そして自由形の粘りがポイント。そこを重点的に練習していきたいと思います」(瀬戸)

女子は大橋悠依(イトマン東進)がスタートから終始リードを守りきって、危なげなく優勝。こちらも2位以下には6秒以上の差をつけるほど、力を見せつける勝利だった。

「冬場のトレーニングで自分の泳ぎの幅は広がったと思います。でも、それが原因での不安もありました。夏に向けてこれからも試行錯誤してやっていきます」(大橋)

7日間の戦いもすべて終了。大会を通して、日本新記録が2、日本高校新記録が1の、合計3つの新記録が誕生した。

※写真1:派遣標準記録を突破して100mバタフライを制した水沼
※写真2:瀬戸は自身初となる日本選手権3冠
※写真3:大橋は彼女らしい軽い泳ぎで終始他を圧倒

リザルトはこちら
http://swim.seiko.co.jp/2019/S70701/index.htm